突然ですが、「聖地巡礼」ってしたことありますか?
好きなコンテンツに関する場所に足を運んで想いを馳せる、あれのことです
今では何ら珍しいものでもなくなってきたこの聖地巡礼、
私も2年ほど前にやったことがありまして...
syamu_gameです
わからない方に向けて簡単に説明するとしたら、
爆発的に人気になった後に爆発四散した大物YouTuberとでも言えばいいでしょうか
このsyamuさんの聖地といえば大阪の貝塚市にある泉南イオン、
近くに寄る機会があれば一度行ってみたいと思っていたわけです
巡礼へ
遡るは2年前の7月、この当時私はsyamuさんの合作企画の詰め作業中でして、
自分の担当する映像を作れば完成という状態。
しかしエンディングに繋がる〆の映像が思い浮かばないぞ、さあどうする?
と困っていたところで1つのアイデアが浮かびます。
「現地に行ってそれっぽい映像を撮ってくるのはどうか?」
そしてそのついでに聖地巡礼もしちゃおうということで
灼熱の大阪に向かうことにしたわけです。
欲しかったのは二色の浜公園(平壌郊外と呼ばれる場所)で
日が沈むのをタイムラプスで撮影した映像。
こんな感じのが撮りたかった…!
思い立ったが吉日、調べてみると翌日の天気や太陽の方向など条件は良さげ、
準備も万端で心弾ませながら次の日をむかえるのでした。
いざ貝塚
寝坊
起きたら1時。絶望の起床です。夕方から夜にかけての撮影なので、朝に出発して早い内に色々見て回ろうというのが当初の目論見でした。しかしこれでは呑気に巡ってる場合じゃあありません。
ただどうしても買わなければいけないものが2つ。それがスマホを固定する三脚とオーバーグラスで、これを巡礼ついでに泉南イオンで買う予定でした。そのため巡礼をイオンだけに絞り、急いで最寄り駅の樽井駅へ向かいます。しかしまあ時間のかかることかかること。なにせ大阪の外れにあるもんですから…0人になるのも納得()
ちなみに行った時は本人が使っていたのと同じ型のオーバーグラスが泉南イオンのスポーツオーソリティで購入できました。好きな人はぜひとも行ってみてください。今でも売ってるかは知らんけど。
買うものを買って公園近くの二色浜駅に向かいますが、イオンを出た時点で日没までの猶予はほとんどありません。駅から太陽と追いかけっこすること約2km、もう暗くなりかけた公園にようやく到着します。誰もいないことを確認した後に一縷の望みをかけてスマホをセット、買ってきたオーバーグラスをいい感じに置いてタイムラプスアプリを起動、もうカメラは自動的にナイトモードになってしまっています。でも諦めなければ奇跡は起こるはず...!
知っていますか?
スマホでカメラや動画を長時間撮る際に、自身の熱で熱暴走を起こしてカメラアプリが強制終了してしまうことがあるということを。
ましてや夏真っ盛りにおんぼろスマホ、条件は十分すぎました。
アチアチのスマホは撮影を続けられず、
残ったのはタイムラプスの序盤で撮れたわずか3枚の写真だけでした。
宿屋を求めて
夜の二色の浜公園は静かで真っ暗、恐らくコナンの世界なら殺害されていたでしょう。ただこういう場所は考え事をするにはぴったり。映像を諦めて帰るか、それとも次の日の夕方に再アタックするか。難しい2択です。
暗闇の中で導き出した答えは「夜明けを撮って逆再生する」というものでした。これなら夜の数時間を何とかすれば映像を撮ってすぐに帰ることができます。しかし問題はその数時間です。7月なら日の出は午前5時ぐらい、暗い内から撮るのならその1時間前には着いておきたいところ。もちろんそんな時間に電車は動いていません。となればどこか泊まる場所を探さなきゃいけないわけですが....
近くに宿は1つだけでお高め、スーパー銭湯もマックも夜中は閉まってしまいます。
別に宿じゃなくてもいい、夜中をしのげるならカラオケでもネカフェでも...
...
........
なんもない....
なんかいいとこないかなあ....
ん?個室ビデオ?何これ?
深夜も空いてて個室付きで、ブランケットもシャワーもあるって?
それにお値段も安いとのこと。
漫画とビデオが見放題で満喫みたいな感じっぽいしいいかもしれない。
でもそんな都合よく......
ありました。
宿泊先は個室ビデオ、決定です。
未知との遭遇
ところで知ってる人もいるかもしれませんが、個室ビデオという施設は店舗にDVDや本(大体がR-18)を多数揃えてそれを個室で鑑賞させるお店のこと、つまり基本的にはエロを目的に行く場所です。
しかし物心ついた時からインターネットに染まっていた私は、「ビデオ」と「エロ」が頭の中で結びつかないのです。
そんなことはつゆ知らず、宿が決まった安心からスーパー銭湯で豪遊っ・・・!
あれよあれよという間に日付も変わり、眠気Maxで最終目的地に向かいます。全く音のない住宅街を抜けてトラック通り沿いに歩いていくと、ついにその姿が。夜中は明るい建物が少なく、疲れた体にはこの光輝く建物はもう楽園に見えてきます。
いざ入ってみると正面の受付にはおっちゃんが1人、時間を伝えて料金を払います。
「当店のご利用は初めてですか?」はい。
「利用方法はわかりますか?」ええっと、多分大丈夫です。
「ビデオはあちらにございますので」はあ...(別にここでビデオなんか見ないけどなあ)
......
あれ?なんか普通にAVとか置いてあるけど大丈夫かな?
こっちは...ん?これ漫画じゃなくてエロ本だなこれ。
というか普通のやつが全然なくないか?
あっ...ああ〜......
さすがに無知でもこれだけ違和感があれば気付きます。
楽園に見える建物は本当に男の楽園だったんですね。
ブランケット、個室、深夜でもOK、シャワー付き、インターネット完備、
それを理解した上で考えると全てが違った意味に聞こえてきます。
ただそこは圧倒的な疲れと眠気、ここまでのドエロの空間もコンビニのエロ本コーナーぐらいにしか感じられません。
何も借りることのないまま個室へ一直線、
もう無理...寝る...
おやすみ...
そういえば映像はあんまりいいのが撮れませんでした。悲しい。